例えば、ケトン類やアルデヒド類はメタノールと反応して水を生成します。
メタノールを含まないケトン用の脱水溶剤や陽極液を使用することで、妨害を抑制することができます。
ただし、妨害を抑制できる許容量に達した場合、脱水溶剤や陽極液を交換する必要があります。
また、酸化性の物質はヨウ化物イオンを酸化してヨウ素を生じる可能性があり、この場合、負の誤差を生じます。
還元性の物質はヨウ素を消費して正の誤差を生じる可能性があります。
これらに揮発性がない場合、気化法の適用により測定できる可能性があります。
カールフィッシャー反応に適したpHは5-7とされています。
酸性や塩基性の物質であり、脱水溶剤や陽極液のpHを変動しうるものは、測定結果に誤差を与えます。 pH5以下では反応速度が著しく低下し、精度や正確性に影響を与えます。
また、pH7以上ではヨウ素が消費される妨害反応が起こり、正の誤差を生じます。
酸性物質の場合はイミダゾールを、塩基性物質の場合はサリチル酸を添加することにより、これらの妨害を防ぐことができます。
ここで述べた妨害反応はあくまで一例です。その他の妨害反応や対処方法についてご不明な点がありましたら、「お問い合わせ入力フォーム」よりお問い合わせください。
よくあるご質問カールフィッシャー水分計
カールフィッシャー水分計
Q
妨害反応には、どのようなものがありますか?
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