カールフィッシャー法は、カールフィッシャー反応において水とヨウ素が1:1のモル比で定量的に反応することを原理としています。
脱水溶剤の主成分はアルコール(ROH)、二酸化硫黄(SO2)、塩基(RN)です。 脱水溶剤中ではアルコールと二酸化硫黄が反応し、亜硫酸アルキルアニオン(SO3R-)が生成します。
よくあるご質問カールフィッシャー水分計
![](https://www.kem.kyoto/wp-content/uploads/2021/03/mv04_01.jpg)
カールフィッシャー水分計
Q
カールフィッシャー法はどのような原理ですか?
A
![](https://www.kem.kyoto/wp-content/uploads/2021/02/faq06.png)
この亜硫酸アルキルアニオンは、脱水溶剤中の塩基により中和された状態[RNH]SO3Rとして存在します。
![](https://www.kem.kyoto/wp-content/uploads/2021/02/faq07.png)
下記に滴定反応を示します。
![](https://www.kem.kyoto/wp-content/uploads/2021/02/faq08.png)
ヨウ素によって[RNH]SO3Rが酸化される際に水が消費されます。
この反応は定量的に進行するので、消費したヨウ素の物質量から水分量を求めることができます。