酸解離定数pKaは、通常の中和滴定を行って求められます。
この際、計算式に”PK1”と入力するとpKaの推測値が算出されます。
測定対象が多価の酸であり、終点が複数得られる場合、計算に”PK2”や”PK3”と入力することで、それぞれ2段目、3段目の解離定数が算出されます。この場合、終点が明瞭に分離されることが条件です。ただし、pKaの測定は水溶液系に限られ、滴定曲線の縦軸をpHに設定する必要があります。当社の電位差滴定装置におけるpKaの計算は以下の原理によります。
酸解離定数は次のように定義されます。
よくあるご質問電位差自動滴定装置
電位差自動滴定装置
Q
酸解離定数pKaはどのように測定すればよいですか?
A
上記(2)式より[B-]=[HB]、すなわち半中和されたときのpH がpKa を示します。
半当量点において[B-]=[HB]と仮定するのは近似的なものですが、pKa3-11 では大きな誤差はありません。そのため、当社の電位差滴定装置では当量点までに要した滴定量の1/2時点のpHをpKaとしています。