微粒子径がサブミクロン程度までであれば測定が可能であると考えられます。
EMS粘度計では、試料容器の中に試料とアルミ製の球状プローブを入れ、そのアルミ球を中心に対向して設置した磁石を回転させることによりアルミ球周囲に回転磁場を発生させます。
アルミ製の球状プローブはこの回転磁場により非接触の状態でアルミ球内にわずかな誘導電流が流れ、更に、この誘導電流と回転磁場との間のローレンツ相互作用によりアルミ球にトルクが働き、アルミ球は回転磁場と同じ方向に回転します。
球状プローブは試料を引きずりながら、試料の粘度に応じた速度で回転します。
この際の回転速度を光学的に計測することにより、粘度が算出されます。
微粒子を含有するサンプルの場合、沈降等によりその分散状態が変化してしまうと測定粘度に影響を与え、安定に測定が出来ない場合があります。
その微粒子径が10μm以上の場合、沈降する可能性が高くなります。
尚、1μm以下での理論的な沈殿速度は13[mm/h]です。
また、微粒子が試料容器と球状プローブの間に入り込むと、球状プローブの回転を乱したり回転検出を阻害する場合もあるため、測定可否の検討が必要と考えられます。
当社では、測定可否の検討やデモ測定を行っておりますので、ご要望の際は当社代理店または営業所までご連絡ください。
よくあるご質問粘度計
粘度計
Q
微粒子(固形分等)を含む試料の測定は可能ですか?
A