分析の原理
密度比重計の原理
密度比重計ってどんな装置?
KEMの密度比重計は、固有振動周期測定方式といって一般的には振動式と呼ばれています。
文字通り、測定部を振動させその周期を読み取っています。
主に液体の密度や比重の測定に使われ、少量・短時間・高精度と、他の方式に比べて導入メリットの非常に高い装置です。
密度比重計の測定原理
右図のように、一端が固定された棒の先端に重りが付けられている状態を考えてみて下さい。指で重りをはじくと棒が振動をはじめます。
振動の仕方に注目すると、重りが重いほどゆっくりと振動し、重りが軽いほど速く振動します。これは、重りの質量に比例したその物質固有の振動周期で振動しているのです。
従って、体積が一定の容器であれば密度の大きさは質量に比例するので、この振動周期を測定することによって、密度を求めることができます。
密度比重計
密度比重計はどこで使われるの?
化学工業
【品質管理・検査・試験・研究】
製薬・医薬品・化粧品
【品質管理・開発】
石油製品
【品質管理・検査・試験】
油脂
【検査・製造・開発】
食品・食品加工
【品質管理・分析・試験】
めっき業界
【検査・製造・開発】
どの業種においても品質管理・検査・試験関連の部署で使われています。
アプリケーションページへ
密度比重計の導入メリットは?
少量・短時間・高精度。
密度比重測定において、この3つを兼ね備えた測定法は他にはありません。
個人誤差が無くなる。
同じ試料を測定してるのに差が出る、手分析なら当たり前ですが、装置に任せれば誰が測定しても同じ値が得られます。
自動化が可能。
多検体チェンジャなどのオプションを使用すると、試料を並べておけば後は勝手に測定してくれます。
経験や特殊な技能がなくても測定できる。
分析の中には、熟練した技や長年の経験が必要なものもあります。装置は使い方を覚えれば、皆同じレベルの分析者です。
どんな分析をしているの?【密度・比重】
食品測定:屈折計
果実 :
りんご、みかん、ぶどう、なし、すいか、メロン など
野菜 :
トマト、白菜、にんじん、じゃがいも など
飲料 :
清涼飲料、炭酸飲料、果実飲料 など
その他:
調味料(醤油、ソース、ケチャップ)、はちみつ、ジャム、餡、クリーム など
油脂測定
大豆油、ごま油、なたね油、オリーブ油 など
石油製品測定
軽油、灯油、ガソリン など
製薬・医薬品測定
シロップ、輸液 など
その他
化学工業薬品、めっき液、洗浄液、香料 など
アプリケーションページへ