有害大気汚染物質の測定、作業環境測定、LPガス中の水銀分析方法等の公定法に準拠した水銀捕集管-加熱気化法の測定が可能です。
見積もり依頼製品情報
気体試料中水銀測定装置
MD-700C
原理
本システムでは気体試料中の水銀を測定することができます。
一般環境大気中の水銀は、ガス状で存在する金属水銀Hg0、二価水銀、及び粒子状水銀(粒子の周りに吸着した水銀、または粒子の中に取り込まれた水銀)に分けられます。
大気試料は水銀捕集管をサンプリングポンプにセットし一定時間サンプリングを行い、大気中のガス状金属水銀を水銀捕集管(水銀捕集剤が充填されている)にアマルガム形成させ捕集させます。
次にこの水銀捕集管を水銀捕集管焼出炉に装着、加熱し水銀を離脱させ装置本体内に組み込まれている別の水銀捕集管に一旦捕集させます。
そして水銀捕集管を加熱し、水銀を離脱させ吸収セルに導入して測定します。
サンプリング時の水銀捕集管には水銀以外の有機ガス等も付着しているため、取り除かなければなりません。
本法は干渉物質による測定影響を除去し、より正確な水銀測定が行えます。
MD-700の測定方法は環境省の有害大気汚染物質測定方法マニュアルなどに準拠した方法です。
特長
- 公定法に対応した水銀捕集管-加熱気化法の測定を簡単に行えます。
- 水銀捕集ユニット、水銀捕集管焼出炉およびMD-Winを使用することにより、気体試料中水銀の測定が可能になります。
- 水銀捕集管焼出炉で使用しているヒータは最高750℃以上加熱できますので、金アマルガムを形成した水銀を焼き出す温度としては十分な能力を持っています。
- 水銀捕集管焼出炉で加熱し焼き出された水銀は、水銀検出器MD-700の水銀捕集管に再度捕集されます。再捕集用の水銀捕集管は同じものを使用するため、吸収セルに水銀を導入する時は同じ条件で焼き出され精度の高い測定が可能になります。
- 水銀捕集管の受け側にはふっそゴム製の差込口を使用していますので、水銀捕集管を容易に差し込むことができ、ジョイントの接続のように袋ナットで締め付ける必要がありません。
用途
一般環境大気、排ガス、作業環境ガス、ソイルガス試料などの水銀濃度測定。
仕様
製品名 | 液体試料中水銀測定装置 |
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型式 | MD-700C |
検出部 | 測定原理:非分散ダブルビーム冷原子吸光法 検出下限:0.01ng ※一定条件による 測定上限:1000ng |
除湿部 | 電子冷却方式 |
水銀回収部 | 水銀専用活性炭 |
エアポンプ部 | 0.2~0.5L/min |
データ処理装置部 | MD-Winを使用 |
水銀捕集部 | 予熱温度:150℃ 加熱温度:750℃ |
水銀捕集管焼出炉 | 加熱温度:750℃ 洗気・除湿部:電子冷却方式 外部入出力:MD-700接続 |
電源 | 水銀検出器:AC100~240V±5% 、50/60Hz 水銀捕集管焼出炉 :AC100~240V±10% 、50/60Hz |
消費電力 | 水銀検出器:約80W/約180W(内蔵水銀捕集ユニット付) 水銀捕集管焼出炉 :約130W |
外形寸法 | 水銀検出器:220(W)×456(D)×396(H)mm(配管除く) 水銀捕集管焼出炉 :200(W)×250(D)×369(H)mm(配管除く) |
質量 | 水銀検出器:約15kg 水銀検出器:約9kg |
標準規格
厚生労働大臣の定める基準 労働省告示第四十六号 作業環境測定基準
厚生労働省告示 第261号 水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法
環境省告示 第18号 土壌溶出量調査に係る測定方法を定める件
環境省告示 第19号 土壌含有量調査に係る測定方法を定める件
環境省告示 第59号 水質汚濁に係る環境基準
環境省告示 第94号 排ガス中の水銀測定方法
環境省発行マニュアル 有害大気汚染物質測定方法マニュアル
環境省通達 環水大水発120725002号 底質調査法
ソフトウェア
オプション
カタログ
■総合カタログ.pdf
■予算申請カタログ.pdf
■水銀測定装置 MD-700_LAB用.pdf
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